大石悠風也の日報

ブログです。

夢日記・汽車

パート1

昔の日本の映画を観る。何をどうするとかっこいいか、みたいな価値観が自分の知るものと大きく異なっていることを面白く思う。役者の仕草や話し方、顔の作りなんかも時代がかっているように感じる。自分にとって未知なる価値観を生きる人というのが存在していて、そのような人とこれから出会うこともあるのだろう、と思う。母が風邪をひいているので、インスタントのお粥を作ることにする。お米を煮て、それに粉末スープや調味オイルをかける、という代物。醤油味と塩味があって、塩味を作ることにするのだけど、醤油味の調味料の小袋も一緒に入っているようで、どれを使ってどれを使わないのか、よく分からない。そのため当てずっぽうで作るのだけどうまくいかない。頭を抱えていると父が帰宅し、正しい作り方を指摘する。「これは使わないよ、塩味はこの粉末スープだけで良いから。ああ、もう入れちゃったの?これはもっとお米を煮込んでからじゃないと美味しくないよ」どこか嫌味な言い方に俺は気分を害し、文句を垂れる。すると父は「前に、『俺はダメ出しとかされても、ああそっか、って思うだけで、苛立ったりはしない』って言って無かった?」と言う。俺は、言い方による、と答える。母は「手伝うことある?」と言って居間から台所へやってくるが、いい、いい、と言って休んでいてもらう。背の高い黒の丸椅子に座っていると、猫が跳んできて膝に乗る。その猫が膝に乗ってくれることは久しぶりなので、俺は嬉しくあたたかな気持ちで猫の頭を撫でる。老いて弱った猫。現実には、その猫はもう死んでいる。俺は母の風邪が移ったら困るなあ、と思う。父が「風邪予防で、おばあちゃんがくれた飴舐めとけば?」と、よくわからない粉の入った袋を差し出してくる。ヨーグルトについている砂糖に似ていた。甘そうだな、と思う。

パート2

色々な食べ物や搾りたての牛乳などが楽しめる、というイベントが開催される。俺はその余興でギターを弾くことになっている。そういう仕事。会場は大きい公園。俺は友達の女の子二人と一緒に歩いている。女の子の一人が言う。「私、サインもらうのって怖くて出来ないんだけど、そのせいで彼氏がすぐ出来るの」もう一人は、何やら納得して、「そうだよねえ」などと言っている。俺はさっぱり訳が分からず、「どういう意味?」とその女の子に訊く。女の子は俺の方を見る。俺も返事を待ってその子の顔を覗いている。女の子が口を開こうとするが、俺が道からはみでた植え込みに突っ込んでずっこけた事により会話が中断される。結局その話はうやむやになる。俺は「僕の名前はラジオ」という歌い出しの歌を、そこまで口ずさんで、やめる。女の子達は続きを歌う。並木を抜け、階段を降りると、公園に着く。原っぱのだんだらを越えていくと、運営本部を構えている集会所に到着する。女の子達とは別れる。そこには俺のような諸々の関係者が集まっていて、主催者が色々なことを説明している。余興に関しては、会場内の色々なところで、色々な人が演奏をする、という事になっているのだと分かる。「では皆さん持ち場へ移動しましょう」ということになるが、何らかのトラブルがある。にわか雨が降り、すぐに上がる。色々な事が滞るが、俺はラジオ(と言うアンプ的装置。黒い骨組みや黒い箱に分解されていて、全貌は分からない)を組み立てることの出来るおじさんについて行けば演奏出来る、ということになり、そのおじさんの背を追っていく。途中、何人か知り合いを見かけるが、向こうはこちらに気づかないし、こちらも向こうに話しかけるゆとりがない。おじさんは汽車に乗り、俺も汽車に乗る。おじさんを追いかけて車両を移ろっていく。おじさんは座り、俺は追い付く。しかし話しかけてみると、そこに掛けているのはおじさんとは似ても似つかぬ別人で、ずっと違う人を追ってしまっていたことに気づく。「すいません。人違いをしちゃったみたい」ーーする事もないので車内をうろうろしている。それにもすぐ飽きて、戸を開けると、外の景色が見える(古い汽車なので、戸は手動で開けられる)。林や田園。田舎の風景。初夏の風が車内に流れ入ると爽やかな気持ちになる。それから汽車は、広い交差点に差し掛かる。交差点に線路はない。汽車はそもそも線路の上を走っていた訳ではないのかも知れなかった。空を見上げると、白んだ空に薄紫色の雲が浮かんでいる。空の全体が明るく、魔法のように美しかったので、俺は思わず汽車を飛び降りて、交差点の真ん中からそれを茫然と眺めた。汽車は遠のいていく。車通りは無い。写真を撮ろうとするが、周囲はビルや木々に囲まれていて、いまいち見晴らしが悪いので、高いところへ移動しようと思う。俺は近くにある低い建物の屋上へジャンプする。それからもう少し高いビルの屋上へ。それでも空はビルとビルの間にしかみえない。しかしその次に高いビルはそこから跳ぶにも高すぎて、そこまでは行けそうにない。引き返そうと思って下をみると、中々高いところにいて、自分がもう地上へ降りられないことを知る。万策尽きたのでとりあえず写真を撮っておこう、とiPhoneを手に取ると、空と情報空間が混線して、雲は汚い黄色に変わってしまう。雲の中には文字がぎっしり書き込まれているのが見える。それに、その空は画面の中にあるらしい。俺は、まあ仕方ない、と思って、スクリーンショットをとる。