代々木議事録
アラタくんと会ってきた。新宿で麺を食って、スタジオ(貸し音楽室)を1時間借りて遊ぼう、ということになったが、新宿のスタジオは予約がいっぱいだったので、代々木のスタジオまで歩くことにした。
代々木に向かいながら、どんなバンドをやりたい?という話になった。「ダサいリフの曲とか作りたいんだよね」とアラタくんは言った。
「ダサいリフをダサいなあと思いながらギターで弾いて、それで誰かが盛り上がってるのを見て、ざまあみろと思いたいんだよね」
ゆがんだ人だと思った。(褒めてる)
以下はそんな感じでアラタくんと遊び半分に話していたことのメモです。
U: サンプリング主体の音楽で、音をごっそり抜いたり、全然違うものを唐突に挟んだりするの良くない?そういう感覚を持ってバンドやったら楽しいんじゃないかなあ…
A: 帳尻合わせみたいなフィルインなら無い方が良いよね。俺は突然ガーッと来るようなのが好きだから。バンドのアレンジも、音が飽和したものより引き算な方が良くて。スイッチのON/OFFみたいなことをしたい。
U: あと、おれはバンドやるならブラックミュージックに寄せたいって思っちゃうんだよね。バンドのメリットって低音とかリズムで遊べることだとすごく思うし、ライブハウスで音楽を聴くメリットも、低音がちゃんと聴けることなんじゃないかと思うんだ。そうすると、リズムに重きを置いてる黒人音楽が気になってくる。大して聴いてもないんだけど。
A: 俺はどうかな、前はソウルとかめちゃくちゃ聴いてたんだけど(今も好きだけど)、今はグルーヴが無いのもグルーヴだなあって思う。テームインパラってバンド聴いてそう思った。
U: ごめん、聴いたこと無いや…それってテクノみたいなこと?
A: テクノとかもそうだと思う。俺はさっき言った、スイッチみたいなことを考えてた。
U: マイナスの美学ってあるよね。今弾いてて気づいたんだけど、全部の弦を抑えて弾くよりパワーコードの方が音がヘヴィなんだよね。(アコギを弾く)
A: ほんとだ。
U: そういえばさっき「歌はちゃんと良いメロディのものを作りたい」みたいなことを言ってたけど、リフはやっぱりダサいほうが良いの?
A: ダサいリフを馬鹿にするのは、そこに良いメロディが乗せられないからだと思うんだよね。実際は良いメロディが乗せられるならダサいリフって面白いものになると思う。
U: なるほどなあ…
A: それに、それっぽいオシャレなものって別に好きじゃなくて。さっき歌った歌も、歌詞っぽくなくて直接的過ぎる表現がダサくて良いなあと思って書いたし。
U: なんだ、よく聞くような話か、って思われたら、メッセージがあっても伝わらないだろうしね。
A: それよりも、俺は歌詞が音楽の邪魔になるのが嫌でさ。TWICEの日本語版の歌詞良くない?韻の踏み方が適当すぎて好きなんだ。
U: おれはハングルで歌ってるほうが好きだけど。ていうかTWICE良いよね、世界観がマジで共感できない。ダンス部の女子のブログを勝手に検索して読んでるみたいな。
A: 見てはいけないものを見てしまった感ね。
U: ていうか最近まじでTWICEばっか聴いてる。
TWICE - LIKEY