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バイトはじめちまった

おれがバイトを始めたのは仕方がないのである。宵越しの金を持ちたい夜だってある。はーめんどくさ。

 

バイト先の休憩室にはテレビが一台あるんだけど、今日は一番テレビに近い席に座ってた太ってる人(悪い意味はない)がリモコンを手にとってチャンネルを回し始めた。

 

(他にも飯食ってる人が十人くらいはいる中でチャンネルを回すのって勇気が要るだろうな)

 

とか思いながら次々に他局の番組へ移ろっていく画面を眺めていたら、食べ物が映ったところで彼がリモコンを置いた。なんだかすごく納得してしまった。おれもアイドルよりトンカツとか見てるほうが幸せなので、その人に親近感を覚えた。とはいえおれは人見知りだし、

 

「奇遇ですね、僕も食べ物が好きなんですよ」

 

とか声をかけるのもまずい気がしたから、さっさと飯を済まして、外で日向ぼっこをしながら本を読んだりしていた。

 

佐藤多佳子の「イグアナくんのおじゃまな毎日」という小説を読了した。おれは佐藤多佳子さんの小説が全体的にすき。これもいい小説だった。小学生の女の子が父親の勤める学校の理事長から押し付けられたイグアナを育てさせられる話。イグアナは人間とまったく違う次元でのそのそと生きている存在として描かれてて、それが絶妙にかわいかったり迷惑だったりする。挿し絵も素敵なので、ヒマな人は図書館にサッと行ってきて、手洗いとうがいをしてから読んでみてね。

 

最近ってかおとといはまたキムチをつくってやったぜ、キムチを作るとキッチンがくさくなるからこれを読んでる君もキムチを作ってキッチンをくさくしようぜ!

 

世界中のキッチンがキムチまみれになりますように。