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高尾着、おやすみなさい

昨日今日で栃木に行って親戚に会ってきた。

いとこのおじいちゃんに会うのが目的。余命一週間と言われているのだが、とりあえず意識がある状態で会えたので良かった。さとこも一緒だったし従弟のギターがあったので、新しい曲をその場で演奏させてもらった。リラックスして聴いてもらえたので、少しくらいは手土産として機能したものだと思っている。どうかな。分かんないけど、彼が生きてる内に「あなたはとても大切な人です」というテーマで作った曲を聴いてもらえたのは、おれとしては嬉しいことだった。

 

叔父とも話をした。とにかくソウルフルな人で、毎回なにかしら突っ込んだ話題になる。誰と話すときも全力で直球を投げるように細心の注意を払っている、という感じの人だ。家族のことを中心に色々話したけど詳細は割愛する。おれの周りの親世代は、自分達の負の遺産を子供たちに遺さないために結構頑張っていたんだな、というのが年々分かるようになって来て、おれは苦いような温かいような気持ちになった。

 

在宅のいとこのよんじゅは親戚の子にルーパーを用いた怪しいギター演奏を伝授していて、サッカーが好きな小2の男の子がチューニングずれまくりの怪しい和音(リバーブ全開)をアンプから垂れ流していた。よんじゅはバイオリンの弓でジョウゴを鳴らしたりしていた。ホラー映画みたいな音がした。まったく…。

 

それからイトコのイトコとも10年ぶりに会った。血縁はないのだが、幼少期は同じアパートの隣同士で暮らしていた。おれはほとんど何も覚えていないけど、なんとなくシャボンのような感性を持つ女の子で(おれは7歳くらいまでは女の子とも普通に話せた)、ずいぶん久しぶりに会ってもその印象は変わっていないのが不思議だった。なんでお互いずっと都内に住んでるのに栃木で再会するんだよみたいな話をした。今度馬刺し食おうぜと言ってラインを交換した。

 

犬とか猫、叔父の親戚の子供達も可愛かった。子供と犬猫を同列で扱ってる訳ではないんだけど文章書くの疲れてきたからこんな感じになってきた。

 

なんとなくこの二日間は自分の生き方をもう少しよくできるんじゃないかと思わされる二日間だった。帰りの電車ではさとこと今後について話して、立川のタイ料理屋に寄って晩飯を食った。パクチー好きの奴らとして顔を覚えられているので、いつも勝手にパクチーを多めにしてもらえる。氷で薄まってきたマリブコークを飲み干して、おれたちは家に帰った。高尾から深夜バスに乗って最寄りに着くと、今年初めて金木犀の香りがした。